全国学力テストが行われたらしい

http://www.sankei.co.jp/kyouiku/gakko/070424/gkk070424001.htm

さっき、TBSのニュース23でも、この問題を取り上げていた。特集コーナーの中では、学力テストを学校間競争と捉え汲々とする地域と、学力テスト参加を拒否して、テストでは育まれない「子供たちの自ら学ぼうとする力」を育もうとする地域の比較をしていた。この取り上げ方では、「学力テスト=悪」の構図なんだろうなぁ。
でも、どうなんだろう?
善意な教育評論家やジャーナリズムがよく教育について、子供の自発性とか個性、自らの意志、なんかを尊重する意見を言って、それはとっても耳に聞こえが良くて、競争とか詰め込みとかそういう原理の教育を悪モノにして、そうだ、そうだってなりがちなんだけれど、
でも、本当に子供全部、いや人間全部に、そんな自ら学ぼうとする力を持つ意志とか個性とか自発性ってあるのかなぁ?って思ってしまう。
たしかに、そういう個性、自発性、意志を持ってる子供は素晴らしい。その素晴らしさを否定するつもりは毛頭ない。
でも、そういう「自ら学ぼうとする力」を持ち合わせていない子供はどうなるんだろう?
そういう子供は仕方ないって切り捨てられてしまうのだろうか?
それとも、誰にでも必ず「自ら学ぼうとする力」があるなんて理想論、きれいごとを現実の社会に押しつけようとしているのだろうか?
学ぶ事が楽しくて、自ら学ぼうとする力を持っている人間は、詰め込み教育だろうが、競争原理の教育だろうが、どんな環境だって「自ら学んで」行くに決まってる。
問題は、そういう力を持ち合わせない人間を切り捨てず、どう学力を向上させ、教育格差を小さくしようって事じゃないのかなぁ?
それには、低得点がずらっと並んで低得点層の特徴が出にくい難しい問題よりも、高得点が多い中、低得点層レベル判定が正確にでるやさしめの問題は仕方のない事だろうし、その低得点層の底上げをどう社会として取り組んでいこうかって言うのが、取り組むべき課題だと思う。